病気の原因は遺伝だと思われている。
けれど実際には、
遺伝子が直接関係しているものはごく一部だと言われている。
では、残りは何か。
環境。
そして、その環境に対する捉え方や反応。
例えば、同じ出来事があったとしても、
それをどう受け取るかは人によって違う。
強く受ける人もいれば、
流す人もいる。
その違いは、性格というよりも
内側にある構造の違いに近い。
身体は、その影響を受けている。
何を食べたか、どれだけ休んだか。
それも大切だけれど、
それと同じくらい、
あるいはそれ以上に
どんな前提で世界を見ているのか。
何に反応し、何を溜め込んでいるのか。
そういったものが、
静かに積み重なっていく。
病気を「結果」としてだけ見ると、
原因は外側にあるように見える。
けれど、少し引いてみると
そこには流れがある。
急に起きたように見える変化にも、
それまでの過程がある。
ここで大切なのは、
何かを責めることではない。
環境でもなく、
過去の自分でもない。
ただ、構造として見てみること。
遺伝だから仕方ない、という言葉は
ひとつの安心をくれる。
同時に、思考を止めてしまうこともある。
身体は固定されたものではなく、
変化の中にある。
だからこそ、
何を変えればいいのかではなく、
どんな構造で生きているのかを見る。
無理に変えようとしなくていい。
ただ、気づくこと。
自分がどんな世界を見て、
どう反応しているのか。
余白を整える。
思考が静かになる身体へ。
変化は、そこから始まる。

