寝る前に本を読むことが習慣になりました。
いま読んでいるのは『他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。なんで僕に聞くんだろう|幡野広志|幻冬舎』。
余命3年を宣告されたカメラマンの幡野広志さんに様々な人が人生相談をするというものです。
そこで知ったガン闘病時に近づいてくる民間療法の誘惑、運気が良くなる水晶や水の販売や宗教の勧誘。
こういったことがあるという事を鍼灸マッサージ師は患者側の視点から知っておく必要があると思います。
また、幡野さんの質問に対する答え方がとても丁寧でありつつ、面白さもあり、人柄があらわれた本になっています。
私は一冊目の『なんで僕に聞くんだろう|幡野広志|幻冬舎』の最後の質問を読んで涙が止まりませでした。
文章を読みながら泣いたというのは、はじめてかもしれません。
この本は多くの人に読んでいただきたい一冊です。
例えば。
この世の中は答えがもうすでに決まっているかのように思えることがあります。
先日、chatgptについて紹介しておいて矛盾が生じるのですが、さもそれが全てにおける答えのように錯覚することさえあるわけです。
私は、正解はいくつもあると思っていて、1つの答えを導くのは難しいと思っています。
その1つの答えで安心できる人もいれば、腑に落ちない人もいるわけです。
鍼灸院に来る人はどちらかというとそちら側のように思えます。
だから自分の考えを押し付けることも、否定することもありません。
そして、そんな人たちの言葉に耳を傾けます。
するといかに自分の答えに偏りがあるか気づかされるのです。
私にとってこの本は、そんな問いと答えが新鮮に感じるものでした。
添付したリンクの対談記事を読んでいただけたら、何となく伝わると思います。
お時間あったらぜひ ⇨ ベストセラー『なんで僕に聞くんだろう。』の幡野広志に聞いてみた