正解がひとつではないということ

寝る前に本を読むことが習慣になりました。

いま読んでいるのは

『他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。なんで僕に聞くんだろう|幡野広志|幻冬舎』。

余命宣告を受けたカメラマンの
幡野広志さんに、
さまざまな人が人生相談をする一冊です。

 

読み進める中で印象的だったのは、

 

闘病中に近づいてくる
民間療法や、
運気が良くなるとされるもの、
宗教的な勧誘の話でした。

 

こうした現実があるということを、
施術者側も知っておく必要があると感じます。

 

 

また、幡野さんの答え方はとても丁寧で、
それでいてどこかユーモアもある。

 

人柄がそのまま言葉になっているような印象を受けました。

 

 

私は前作の
なんで僕に聞くんだろうの
最後の質問を読んだとき、涙が止まりませんでした。

 

文章を読んで泣いたのは、
はじめてかもしれません。

 

 

この本は、
多くの方に読んでいただきたい一冊です。

 

 

 

私たちは時々、
この世の中には「正解」がすでにあるかのように
感じてしまうことがあります。

 

先日、ChatGPTについて触れたこととも
少し矛盾するのですが、

 

あたかもそれが
すべての答えであるかのように
錯覚してしまうこともあります。

 

 

けれど、

 

本当は正解はいくつもあって、
ひとつに定めることは難しい。

 

 

その答えで安心できる人もいれば、
どこか腑に落ちない人もいる。

 

 

鍼灸院に来られる方は、
どちらかといえば後者のように感じます。

 

 

だから私は、

 

自分の考えを押しつけることも、
否定することもせず、

 

ただ言葉に耳を傾けるようにしています。

 

 

そうしていると、

 

いかに自分の答えが
偏っているのかに気づかされます。

 

 

私にとってこの本は、
そんな問いと答えの在り方を
あらためて考えさせてくれるものでした。

 

 

お時間があれば、ぜひ読んでみてください。

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