私ごとですが、4月からバスケットボールを始めました。
約20年ぶりにボールに触れています。
やってみてまず感じたのは、
思っていた以上に身体が動かないということでした。
日常で、急に走ることも、
跳ぶことも、
止まることもほとんどありません。
その状態で動くと、
3分も経たないうちに息が上がります。
さらに驚いたのは、
頭でイメージしている動きと、
実際の身体の動きがまったく一致しないことでした。
ゴールまでの距離感が合わない。
力加減が分からない。
以前は無意識にできていた微調整が、
まったくできなくなっているのです。
この感覚は、
患者さんの状態とも重なりました。
なぜ何もないところで躓くのか。
なぜ転倒してしまうのか。
それは単純に筋力だけの問題ではなく、
「動きの経験」が減っていることも
大きく関係しているのだと思います。
日常の中で、
転ぶことも、
避けることも、
咄嗟に反応することも、
ほとんど想定されていません。
だからこそ、
いざというときに身体が対応できない。
これは身体にとって、
あまり自然な状態とは言えないのかもしれません。
ですから、
歩く、
軽く走る、
全力で走る、
止まる、
スキップをする。
こういった日常にない動きを、
ときどき身体に思い出させることが
大切なのではないかと感じています。
これは鍼灸にも通じる部分があります。
同じ刺激を繰り返していると、
身体はそれに慣れてしまいます。
だからこそ、
変化を与えることが必要になる。
身体はとても正直で、
使わなければ忘れていき、
与えられた刺激には順応していきます。
だからこそ、
少しだけ日常に変化を。
それが結果として、
不調の予防にもつながっていくのだと思います。

