休み方を忘れてしまったときに

なんとなく、ずっと力が抜けない。

そんな感覚はないでしょうか。

首や肩が、気づけば固まっている。

食後、少し気持ちが悪くなる。

横になっても、頭の中が静かにならない。

もし、どれかひとつでも思い当たるなら。

身体は少し、休み方を忘れているのかもしれません。

本来、身体には
オンとオフがあります。

動く時間と、回復する時間。

けれど、いつの間にか
オンのまま、止まれなくなることがある。

休んでいるつもりでも、
身体の中では、ずっと何かが働いている。

いわゆる、自律神経のバランスが崩れている状態です。

特別な異常というよりも、

少しずつ積み重なった「偏り」のようなものです。

こんなことはありませんか。

呼吸が浅い気がする。

気づくと、歯を食いしばっている。

常にどこかに力が入っている。

眠っても、回復した感じがしない。

どれも、身体が「オフ」に切り替えられないサインです。

そんなとき、できることはとても小さなことです。

大きく変えようとしなくていい。

まずは、呼吸を少しだけ。

鼻から、静かに吸う。

肩は上げない。

背中が、少しふくらむように。

そして、吐くときは
少しだけ長く。

それだけで、身体はわずかに
緊張をほどいていきます。

ただ、それでもうまくいかないこともあります。

頭では分かっているのに、
身体が戻ってこない。

そんなときは、
外からのきっかけがあってもいい。

鍼灸は、何かを大きく変えるものではありません。

張りつめたものを、少しゆるめる。

止まっていたものに、ほんの少し余白をつくる。

それだけです。

でも、そのわずかな余白が、

身体が本来のリズムを思い出すきっかけになります。

無理に整えようとしなくていい。

休もうと、頑張らなくていい。

ただ、少しだけ静かにする。

身体はもともと、
戻る力を持っています。

その力が働けるように、

少しだけ、余白を。

目次