どう受けるのか

鍼灸は、
どう受けるものなのか。


その問いに、
はっきりとした答えは
あまり知られていない。


漢方には、
上・中・下という考え方がある。


強く効くものもあれば、
ゆるやかに働くものもある。


どちらが優れている、
という話ではない。


効き方が違う。


短い時間で変化を出すものと、
時間をかけて整えていくもの。


その違いは、
あまり意識されないまま、
同じように扱われることがある。


早く変わるものは、
強く働く。


ゆっくり変わるものは、
深く関わる。


どちらにも、
役割がある。


けれど、
その順序が逆になると、
うまくいかないことがある。


整っていない状態で、
ゆるやかな変化を求めても、
実感は得にくい。


逆に、
長く続けるものを、
一度で判断してしまうこともある。


効かないのではなく、
受け方が合っていない。


そういうことも、
少なくないように思う。


鍼灸は、
すぐに変えるためのものではない。


少しずつ、
整っていく過程に
触れていくものだと思う。


だからこそ、
日々の過ごし方とも
切り離せない。


食べること。
眠ること。
動くこと。


それらの積み重ねの中で、
はじめて変化が現れてくる。


何を選ぶかではなく、
どう関わるか。


その違いが、
結果を変えていくのかもしれない。

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