去年の今頃。
易を教わっている先生から、
「家系図を作ってみてはどうか」と勧められました。
半信半疑のまま作り始めた家系図。
同時に、氏神様へも足を運ぶように言われ、
それ以来、仕事前に立ち寄ることが習慣になりました。
お参りを終え、境内の椅子に腰をかける。
木々の揺れを、ただぼんやりと眺める。
そのとき、ふと気づいたのです。
この景色は、
数百年前から、きっと変わっていないのではないかと。
同じ場所で、
同じように木々の揺れを眺めていた誰かがいた。
そして今、その場所で
私が同じように眺めている。
不思議でありながら、
見えない繋がりの中にいることが、
ありがたく感じられました。
ちょうどその頃、偶然手にした一冊があります。
柳田邦男の『先祖の話』。
先祖を思うということは、
過去を知ることではなく、
今の自分がどこから来たのかを感じることなのかもしれません。
昨日、祈りについて書きました。
何かを強く願うことが祈りなのではなく、
いまこの瞬間を感謝できること。
足りないものを数えるのではなく、
すでにあるものに気づくこと。
もし、いまを否定してしまえば、
これまで流れてきた時間さえも否定してしまうような気がします。
自分の存在も、
家族も、
そのまた先の誰かの営みも。
すべてが連なって、
いまここにある。
だからこそ、
特別な願いがなくとも、
ただ「ありがとうございます」と言える時間を
大切にしたいと思います。

