毎日、治療院で過ごしていると、
小さな発見があります。
最近は「栄養」というものに、
あらためて目が向いています。
本を取り寄せて、
話を聞いて、
少しずつ考えを深めているところです。
きっかけは、いくつかの出来事でした。
帰宅後に意識を失った方の話。
原因のはっきりしない背中の緊張。
動悸。
そして、自分自身の体調も含めて、
どこか気になるものが重なりました。
日常の中では、
あまり深く考えずに過ごしてしまうこともあります。
けれど一度、病と向き合ってみると、
その入り口は思っているよりも静かで、
気づけば、
心の状態や習慣にたどり着きます。
なぜ甘いものを欲するのか。
なぜコーヒーを飲みたくなるのか。
空腹でもないのに、何かで満たしたくなる理由。
そういったことを辿っていくと、
身体の声のようなものが見えてきます。
病気になると、
多くの人は「治すこと」を考えます。
元に戻りたい。
早く良くなりたい。
それはとても自然なことです。
けれど、
その手前にあった時間については、
あまり振り返られないことが多いように感じます。
喉が渇いてから井戸を掘る、という言葉があります。
必要に迫られてから準備をしても、
間に合わないことがある。
病もまた、
ある日突然現れるものではなく、
ゆっくりと変化していきます。
気づいたときには、
すでに深く進んでいることもあります。
そしてそのとき、
身体には余力が残っていないことが多い。
体力が落ちているとき、
思考もまた静かに弱っていきます。
落ち着いて考えることや、
何かを変えようとする力も、
思っている以上にエネルギーが必要です。
だからこそ、
何か特別なことではなく、
日々の中で「きちんと」を積み重ねること。
整った食事。
無理のない生活。
静かに休む時間。
そういった当たり前のことが、
未来の身体をつくっていきます。
施術をしていて思うのは、
人が回復していく力は、
その人の中にもともと備わっているということです。
私はただ、
その流れが戻るように、
少し手を添えているに過ぎません。
いまこの瞬間も、
身体の中では変化が続いています。
その多くは、
日々の選択によって形づくられています。
未来を変えるには、
力がいります。
気力も、体力も。
だからこそ、
健康であることが土台になります。
いまの自分は、どうだろうか。
少しだけ、
静かに問いかけてみてください。
その感覚が、
ひとつの答えなのだと思います。

