以前、
2年ほどサーフィンをしていたことがあります。
ただ、
沖に出るのが怖かった。
足がつかないというだけで、
人はこんなにも不安になるのかと、
自分の小ささを思い知らされました。
慣れた場所を離れると、
自分がどれだけ限定された環境の中で生きているのかが分かります。
逆に、
海では自由に動ける人でも、
陸に上がればうまく生きられないこともあるのかもしれません。
それでいいのだと思います。
サーフボードに乗っていると、
ただ揺られているだけで心地よい瞬間があります。
少し大げさに言えば、
地球のリズムに触れているような感覚。
けれど、
波は選べません。
自分に都合のいい波は、
そう簡単には来ない。
そして、
来たとしても、
乗りこなせるとは限らない。
林修さんが、
「定数は自分の力ではどうしようもないもの」
と話していました。
波はまさにそれです。
一つになることはできても、
勝つことはできない。
変えられないものがある。
一方で、
変えられるものもある。
姿勢や準備、
繰り返しの練習。
そういったものは、
自分で整えることができる。
だからといって、
変えられないものに抗い続けると、
どこかで無理が出ます。
大切なのは、
まず受け入れること。
そのうえで、
自分にできることをやる。
それは、
生き方にも、
病気に向き合うことにも、
同じことが言えるのだと思います。
すべてを思い通りにしようとしない。
けれど、
何もしないわけでもない。
そのあいだで、
自分なりにバランスを取っていく。
波には勝てない。
だからこそ、
どう乗るかを考えるしかないのだと思います。

