なぜ頑張るのか。

昨夜は、雨が強かった。

防水のことを忘れていて、
靴が少し濡れてしまった。


三連休の初日。

人それぞれ、
過ごし方があるのだと思う。


私は、
いつもと同じように、
仕事の合間に手を動かしている。


昨日、Aさんに
ご両親のことを聞いた。


お父さんは佐渡。
お母さんは福島。


その話の流れで、
祖母のことを教えてくれた。


夫を戦争で亡くし、
子どもを一人残して、
家を出ることになったという。


親戚を頼って、
土地を移り、
そこで暮らしを続けてきた。


その先に、
いまのAさんがいる。


三年ほどの付き合いになるが、
その話を聞いたのは、
昨日がはじめてだった。


鍼をして、
灸を据える。

それが仕事のはずなのに、
その人のことを、
もう少し知りたくなる。


なぜ、
そこまで頑張るのか。


言葉にしなくても、
少しだけ見えた気がした。


簡単に、
「休んでください」とは言えない。


ここに来たときくらいは、
力が抜けるといいと思う。


身体も、
その内側も。


そのために、
手を当てている。

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