口の中は、粘膜です。
皮膚とは違い、
ケラチンというタンパク質が少ない。
そのため、
外からの影響を、
受け取りやすい場所でもあります。
唾液に触れ、
食事によってpHが揺れ、
温度や細菌環境も、
常に変化している。
その中で、
金属はごくわずかに溶け、
イオン化することがあります。
そしてその一部は、
粘膜を通して、
体内へと取り込まれていく可能性がある。
量としては微量です。
けれど、
それが長い時間の中で積み重なると、
身体に影響を与えることも、否定はできません。
全身への影響。
はっきりとした病名がつかない、
不定愁訴。
あるいは、
金属同士の接触によって生じる
ガルバニー電流。
そして、
金属アレルギー。
こうした現象は、
特定の人にだけ起こる特別なものではなく、
条件が重なれば、
誰にでも起こり得るものです。
ただしそれは、
必ず起こる、というよりも、
気づかれにくいまま、
静かに関わっている可能性がある、というもの。
身体は、
こうした微細な刺激にも反応しながら、
バランスを保とうとしています。
けれど、
理由のわからない不調が続くとき、
外からの要因だけでなく、
内に存在しているものにも、
少し目を向けてみる。
口の中という、
小さな環境。
そこにあるものが、
思っている以上に、
全身とつながっていることがあります。
見えない影響は、
ときに、盲点になります。
だからこそ、
「可能性として知っておくこと」
それだけでも、
身体との向き合い方は、
静かに変わっていきます。

