向き合う順番について

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病と向き合う順番について


「病と向き合うには、
一に言葉、二に薬、三にメス」


そんな言葉があります。


まず、状態を言葉で理解し、整えていくこと。
それでも難しいときに薬を用い、
さらに必要であれば手術へと進む。


治療には、
ひとつの流れのようなものがあるのかもしれません。


この順番がすべてではありませんが、


どこから始めるのかは、
とても大切な要素のひとつです。


はじまりにあるもの


来院されてすぐに
施術を行うことはしていません。


まずは、話を聞くことから始めます。


いま身体で何が起きているのか。
どのような経過をたどってきたのか。


それを、言葉を通して
少しずつ共有していきます。


治療とは、

何かを加えることだけでなく、
状態を正しく見ていくことから始まる。


そのように考えています。


同じ症状はひとつもない


たとえば「肩こり」という言葉。


同じように見えても、

背景にあるものは、
人によって大きく異なります。


生活環境や身体の状態。
これまでの経過。


さらに、

日々感じている緊張や負担も、
影響していることがあります。


そのため、

ひとつの方法が
すべてに当てはまるとは限りません。


整いにくさの中には、

その人に合った形が
まだ見つかっていないだけ、ということもあります。


見ていく範囲


施術では、

部分だけでなく、
全体のつながりを見ていきます。


現代医学的な視点。
東洋医学的な視点。


どちらか一方ではなく、
重ねて捉えていく。


その中で、

いまの身体にとって
無理のない方向を探していきます。


必要に応じて、

少し踏み込んだ方法を
用いることもあります。


けれどそれも、

流れの中で選ばれていくものです。


内と外


身体は、

内側と外側の両方から
影響を受けています。


そのため、

外から整えることと、
内側を支えること。


どちらも、
状況に応じて大切になります。


ひとつの方法に限らず、
いくつかの選択肢を持っておくこと。


それが結果として、
無理のない回復につながることもあります。


向き合うということ


症状をなくすことだけが、
治療ではないのかもしれません。


いまの状態を知り、
少しずつ整っていく方向に戻っていくこと。


その過程の中で、

必要なものが
自然と見えてくることもあります。


急がなくてもいい場合もあれば、

早く動いた方がいい場面もあります。


その順番を見極めること。


それもまた、
向き合うことのひとつだと感じています。


もし、

どこから手をつけていいか分からないときは、


一度、立ち止まって
見ていく時間をつくることもできます。


そこから、

少しずつ流れが変わっていくこともあります。

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