産後に、ストレスなく赤ちゃんと暮らすために
「元気な赤ちゃんを産みました!」
出産ギリギリまで来院していた女性から、
久しぶりに電話がありました。
けれど、
3か月ぶりに聞いた彼女の声は、どこか元気がありません。
どうしたのだろう。
そう思いながら話を聞いていると、
産後からずっと体調がすぐれないというのです。
産後の体は、想像以上に消耗している
「気圧の影響なのか、頭痛が頻繁に出て困っているんです」
これまで病気をしたことがなく、
体力には自信があった彼女。
けれど、産後ばかりは話が違います。
妊娠中の数か月間、
お腹の中の命へ栄養を与え続けてきた体。
その間、体力は確実に消耗しています。
本来であれば、
しっかりと回復の時間が必要なのです。
でも、眠れない
産後に必要なのは、
まず「睡眠」です。
けれど現実には、
産後にまとまった睡眠時間を確保することはとても難しい。
その小さな睡眠不足の積み重ねが、
やがてストレスになります。
- 赤ちゃんの泣き声にイライラしてしまう
- ご主人につい強く当たってしまう
- 自分が嫌になる
さらに進むと、
産後うつにつながることもあります。
あなたが悪いわけではありません
ここで、ひとつ大切なことがあります。
何も悪くありません。
あなたが弱いわけでも、
母親に向いていないわけでもありません。
体に「足りていないもの」があるだけなのです。
だから、不安になる必要はありません。
産後に必要なのは「補う」こと
こんな時は、
ほんの少しの時間でいいので、お灸をしてみてください。
「火があると危ないのでは?」
そんな声も聞こえてきそうですが、
正しく使えば、お灸はとても安全です。
体を内側から温め、
消耗したエネルギーを補ってくれます。
英気を養った体で、
たとえ短い時間でも眠れれば、
回復の質はまったく違ってきます。
ストレスをなくす必要はありません
「産後にストレスなく赤ちゃんと暮らす」
そのために必要なのは、
ストレスを完全になくすことではありません。
大切なのは、
- 体を労ること
- 睡眠の質を上げること
その結果として、
心が落ち着いてくるのです。
産後の育児は、体が資本
産後の子育ては、気力や根性では続きません。
体が資本です。
だからこそ、
日頃から自分の体に手をかけてください。
それは、
赤ちゃんのためでもあり、
あなた自身のためでもあります。
少しずつで大丈夫です。
あなたが回復すれば、
赤ちゃんとの時間は、
きっともっと穏やかなものになります。

