常時見かける病気の鍼灸治療|頭痛

劉強 編著 河南科学技術出版社
慧光鍼灸院 池澤肇 抄訳

1.攅竹(鼻炎性の頭痛)
1寸の鍼で左右取穴、上から下に向けて刺鍼、捻転瀉法、置鍼30分。

2.太衝(眼窩上神経痛、眉棱骨疼痛)
患側を取穴、1寸針を直刺で0.5寸刺鍼、針を震わせる手法で1~3分行う。
足背方向へ針が響くこと。痛みが取れない場合は健側にも刺鍼すること。

3.絲竹空透率骨(片頭痛の透刺方法)
患側を取穴、2.5寸の鍼を15度の角度で率骨に向けて透刺する。
平補平瀉の手法。置鍼30分。1つの鍼で2穴を透刺する方法。

4.涌泉(片頭痛)
健側を取穴、1.5寸の鍼で太衝穴に向けて刺鍼、雀沢捻転手法、強刺激をして針の響きが上に拡散する。
※頭部に伝わるとよい。
頭痛が左右両方であれば左右の涌泉を取穴する。疼痛が収まってきたら太衝から涌泉への透刺に変える。

5.足臨泣(片頭痛)
患側を取穴、1.5寸の鍼で直刺1寸、雀沢捻転の瀉法を2分程度行う。置鍼30分。

6.至陰(前額痛、頭頂痛、後頭痛、側頭部痛)
左右両穴に刺鍼0.1寸、置鍼30分、5分毎に針捻転を30秒ほど行う。
抜針して出血2~3滴でも良い。

この記事を書いた人

〒272-0133
千葉県市川市行徳駅前1-27-20 堀徳ビル301
営業日:月・火・水・金・土・日
営業時間:10時~19時(最終受付)

目次