60代女性。
県内で代々続く商売をされています。
幼少期から華道を習い、茶道も学んできたとのこと。
現在は、原因不明の身体の痛みや不調を訴えています。
話の中で分かったことは、自分を律するということでした。
18歳から社会へ出て、子育てをして、家業に携わるということで病として現れているようです。
夫は妻を守るのではなく、娘もまた仕事に生きるような方でした。
子供のころから見てきた母へのハラスメント。
一人娘もまたいつの間にか母に対して同様の立場になっていたのでしょう。
ある日、いつものように娘さんが一緒に来ました。
鍼灸に興味をもっているとのことで試しに鍼をして差し上げました。
翌日、Aさんから「娘が発熱をしたのは鍼の影響ですか?」という連絡が入ります。
人生はじめての鍼ということもあり、手足に1本ずつ鍼を刺しましたが、発熱するほどのことはおこなっていません。
しかし、娘が発熱したことに対する不信感なのかそこから連絡は途絶えました。
ただ、その日に言われたことは「義理の息子が鰹の刺身を用意してくれて、それを食べたそうです」というもの。
鍼灸というものは、とても立場の弱いものであり、場合によってはこのようなことになりかねません。
ですから鍼灸は興味本位で受けるものではないですし、善意であったとしても無償でおこなうもおのではないのです。
このことについては易を学んでから気づきました。
話は戻りますが、病気はなる理由がある。
それは自分という存在に限らず、自分の外側によるものもありますし、その外側を無意識に影響を与えることがある。
難しい話ですが、どんなに施術者の技術が優れようと、知識が豊かであろうと、個人の問題や課題というものが、必ず影響するということは知っておいた方が良いかもしれません。
そんなことをふと思い出しました。
時々、施術の話(21)|原因不明の不調

