常套句

この間あった話。

女性が肩こりで来院しました。

「ずっと気になっている」と言うので、長いこと気になっているのかと思ったらそうでもない。

どうやら通い始めたエステで言われたらしい。

エステは結婚式のために通いはじめていて、同時にジムにも通っているとのこと。

そんな中、エステの担当者から「肩が凝っている」という何気ない一言が。

実際のところ押しても痛がらず、痛くて気持ち良い。

肩は凝っていないけれど、なぜそんなことを言われたのか。

それは常套句であって「天気がいいですね」「大谷君、ホームラン打ちましたね」くらいの事なのでしょう。

また「肩が通常より上がっている」と言われたそうなのですが、それに対して「写真を撮るにあたり、上半身のトレーニングを多めにおこなっていませんか?」と質問をしたらその通りでした。

つまり、「肩が凝っている」「肩が通常より上がっている」というのは誤った見立てなわけです。

そういったことは世の中には多く、専門家に言われているから正しいと思ってしまうわけです。

けれど以外にもそんな誤りが多くて、いたって普通の日常を送っている人が病人になることはあり得る。

ありとあらゆる専門家のいうことが正しいわけではなく、いい加減な人がいかに多いことか。

そして、その誤ったことを言った人はすぐに忘れてしまいます。

さらに次の人も次の人もターゲットになる。

先日、産婦人科でセミナーを開かせていただきましたが、三陰交のお灸について怖がる方がいました。

「あまり触れないようにした方が良いと聞いた事がある」。

そうなると靴下が履けなくなりますよね。

そんなトンデモ話をSNSで発信する人もいるのも事実ですし、変な鍼灸マッサージ師もいます。

では誰に聞いたら良いのか。

それが難しい。

だから見きわめる目を育てる必要があります。

この間、レオナルドディカプリオも言っていました。

「世の中が過激になり、それを否定することのできない風潮がある」と。

私が思うのは、自然観を取り戻すことだと思います。

自分の正しいを感じるままに信じること。

この記事も適当に読んだり、読まなかったり。

大切なことは自分の人生ですから、自分で責任をもって選択することです。

他人の常套句に迷わされることなく、自分を信じましょう。

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