脊柱管狭窄症により、歩行が困難な状態で来院されたEさん。
左手は浮腫が強く、指の曲げ伸ばしも難しい状態でした。
まず頸部への施術を行うことで、
手のしびれは一時的に軽減しました。
しかしその後、
ご主人からのモラルハラスメントが続いたことで、
症状は再び悪化していきます。
過去の既往として、
旅行先でクインケ浮腫を発症した経験があることも分かりました。
さらにお話を伺う中で、
Eさんは小学3年生頃から落ち着きがなくなったといいます。
その背景には、
お父さんの商売が傾き、
お酒が入ると暴れるようになった家庭環境がありました。
Eさんにとって、
学校にいる時間だけが「本来の自分に戻れる場所」だったのです。
私は、こうした背景を知るために、
患者さんの話を丁寧に聴きます。
なぜなら、
その人の人生と病気は切り離せないからです。
Eさんの身体にかかってきた負担は、
大人になって突然生じたものではなく、
幼少期から少しずつ積み重なってきたものでした。
ここで、
皆さんに知っていただきたい考え方があります。
それは
「心身一如(しんしんいちにょ)」 というものです。
一般的には、
「心と体は別のもの」と考えられがちですが、
心と体は一つです。
心の影響は身体に現れ、
身体の状態は心に影響します。
そのため、
不安が取り除かれた瞬間に、
痛みが消えるということも決して珍しくありません。
私は「気」という概念だけで
物事を説明しようとはしていません。
同時に、
この世界が物質だけで成り立っているとも思っていません。
施術を行ううえで大切なのは、
その人にとってのバランスを整えることだと考えています。
原因がはっきり分からなくても、
人は痛みに苦しむことがあります。
だからこそ、
その原因を一緒に紐解きながら、
問題解決の「糸口」を見つけていけたら良いのではないでしょうか。
「病院ではもう仕方がないと言われた症状を、少しでも良くしたい」
そう考えている方は、
ぜひ一度ご相談ください。

