今回から数回にわたり鍼灸について紹介したいと思います。
まず鍼灸の目的ですが「病と戦うからだづくり」であることをご理解ください。
つまり自然治癒力を高めるためにおこないます。
皆さんが日ごろ受けている西洋医学。
西洋医学は急性症や感染症に対して投薬や手術をもちいて悪い部分を取り除く医学です。
そして、あまり馴染のない東洋医学。
東洋医学は自然治癒力を高めて生命力を強化する、あるいは病気になる前に防ぐ医学です。
私は病気やケガを自分自身の生命力で治してしまう「自然治癒力」を大切にしています。
自然治癒力の低下は慢性的に痛みや回復しない病気に深く関係します。
自然治癒力が低下する原因は「免疫力の低下」「自律神経の乱れ」「血行不良」「薬の副作用」「既往歴や遺伝要因」など。
私はこれらの原因を分析して原因追求することで自然治癒力を高める施術をおこないます。
「鍼灸は即効性がない」という方もいますが、変化する身体をもっていないということも大きく関係するのです。
ですから「病と戦うからだづくり」は必要不可欠になります。
今回、ホームページを作り直すにあたって「症状ページ」を無くした理由は、根本から良くすることを目的にしたためであり、「病名治療」ではなく「随証治療(体質や病状、症状を総合的に捉えた状態)」をおこなうことを目的にしたからです。
つまり、本来の鍼灸は西洋医学のような対症療法ではなく、本質に対しておこなう根本療法であることをご理解ください。
そのため、「耳鳴り」「めまい」「吐気」であっても治す施術をおこなうのではなく、治るための施術をおこなうということになります。
ですから、大病をしたあとに再発を恐れる方は多いと思いますが、再発しないための「病と戦うからだづくり」をするのです。「病気になってからおこなう西洋医学」と「病気にならないようにする東洋医学」の違いを理解いただき、好みに合わせて選択されることをお勧めします。