鍼灸の仕組みを考える(2)

今回は前回に引き続き【痛み】についての紹介です。

内容は機能障害によって生じる疼痛「神経因性疼痛」について。

神経因性疼痛は末梢神経または中枢神経の一次損傷、機能障害によって生じる疼痛です。

この痛みの特徴は侵害刺激を起こす組織損傷そのものが存在しなくても発生します。

つまり神経伝達系のいずれかの部分の障害が原因で引き起こされます。

その特徴は、締め付け、焼き付けるような持続的な痛み、間欠的・発作的に強い痛みもあります。

また知覚鈍麻、痛覚過敏などの現象を伴います。

慢性的に経過することが多く、治療期間も長期間にわたることが多いです。

これらの疼痛はすでに組織の障害という警告的な意味合いは失われていて、臨床的には、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性ニューロパチー、腕神経叢引き抜き損傷、反射性交感神経性ジストロフィー、幻肢痛、視床痛などで認められます。

今ある身体のサイン(痛み)が筋肉の損傷によるものなのか、神経性のものなのかというのは、病態把握や鑑別が必要であり、回復するまでの時間も異なるのです。

鍼灸はこういった点を確認しながらおこなわれます。

いま抱えている身体の不調や痛みについて鍼灸を検討されている方は是非ご一読ください。

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