感覚は変化するもの

皆さんは、過去に何もない場所や段差でつまずいた事はありますか?

私はあります。

10代、20代の頃にはなかったのに、30代に入ってからそういった機会が増えました。

そうはいっても運動不足により筋力が落ちていたり、反応が遅くなっていることが原因なのだと思いますが、段々と誤差が生じているのは事実。

それは感覚の入力と出力の誤差であって、自分としては「このくらい足を上げれば大丈夫」という入力が、実際には足が上がっておらず躓いて転倒するという結果を生んでいるのだと思います。
※このことは『「鍼灸は効かない」と判断するにはまだ早い』で紹介しています。

今年の4月からバスケットボールを20年ぶりにはじめましたが、シュートの感覚がなかなか戻らない理由も同様のことが言えると思います。

ドリブルの感覚もそうです。

しかし、動きは擦り込まれているから無意識にできます。

分かったことは「感覚」は微妙はずれが生じるという事。

ある俳優さんが数10年ぶりに行きつけの鰻店へ行ったら味が変わっていたとブログに書いていましたが、味が変わったのか、味覚が変わったのか。

私はどちらも変わったのだと思いますが、感覚というものは変わるんですよね。

先日、『試しに鍼灸を受けた人の感想』という記事を書きましたが、鍼を受けても効果がなかった理由として考えられることは、刺激(入力情報)が体に必要な刺激として認識できていないこと、また反応として出力できていないからだと思っています。

その背景には、加齢などの個体差、遺伝情報といった生まれながらのもの、今日までの怪我や病気、事故、出産、飲酒や喫煙、ストレスなどによる疲労の蓄積も入力の妨げになります。

ですから自分の感覚を信じるのは大切ですが、誤差というものの存在を忘れてはなりません。

そのことを含めて病気を良くすることを目的にしている場合には、自然治癒力を賦活する必要がありますから回復までに時間が必要です。

最低でも3か月、6か月、9か月、12か月は定期的に受け、症状が重い、自律神経系の症状では週に1回、2回の施術を受けるべきでしょう。

ちなみにセルフケアとして運動、睡眠、栄養、自宅での施灸をおこなえば施術を受ける回数も期間も短くなります。

その入力と出力を繰り返して、自身が持つ自然治癒力を高めれば身体は強くなるのです。

もちろん続けずに1回だけ受けることも良いでしょう。

ただし、「東洋医学は自分にとっての健康を最初に決め、自分がどこへ行きたいか、目的地を決める」ということが必要不可欠です。

あなたはどのように受けますか?

それは他者が決めるのではなく自身で決めることす。

結果はそれ次第であることを知っていてください。

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