生き残る者は変化できる者

先日、市川市で訪問鍼灸マッサージをおこなう「市川はり・きゅうマッサージ治療室」の松浦先生に時間をいただいてお会いしてきました。

先生からは、日ごろの「あいさつ回り」「委託先とのコミュニケーション」「クレーム対応」といった運営方法を学ばせていただき、また今後のビジョンや趣味を含めていろいろな話を伺いました。

その中で気になったことは、ケアマネージャーが鍼灸マッサージに保険が使えることを知らないということや医師が鍼灸に対して良い印象ではないということでした。このことは知っていましたが、15年前から変化がないことに驚きました。

やはり資格や免許を取得するにあたり鍼灸マッサージが利用者にとって有益であるという教育は受けませんから、知らなくて当然ですよね。そのため私たちは鍼灸マッサージ師は普及活動をおこなう必要があることは明確です。

鍼灸マッサージ師によるプレスリリースでテレビや雑誌で鍼灸の特集を組まれていますが、その機会を無駄にするのも私たちであることを忘れてはいけません。

そして医師がなぜ鍼灸師に対して良い印象がないのか。

それは、Xにおいて産婦人科医が鍼灸師の発言に対してポストしている内容で理解できました。

私もInstagramなどで度々そのような投稿を目にする機会がありますが、注目されればよい、売れればよい、という風潮が見受けられることに違和感があります。

患者さんは藁をもすがりたいわけですから、発信力のある人を選択しやすく、依存する関係は生じやすいもの。

マズローの欲求5段階をみていても、「成長欲求」「内的欲求」「精神的欲求」を支配するものは「自己実現欲求」「承認欲求」「社会的欲求」ですから施術者は簡単にそれらを手にすることが出来ます。

これらのことに対して医師が嫌悪感を抱くことは不思議なことではありません。

ただ、皆が同じであるかと言ったら違いますから、一部のインフルエンサーを除いて問題解決のために動きたいものです。

つまり批判だけしても前には進まないため、前向きな行動が必要になります。

私は簡単な資料を作ることを考えているのですが親しい医師が教えてくれたことを参考にしたいと思っています。

【以前、逆子の治療の報告を報告した時は、鍼治療をしなくても自然に正常胎位に戻る例がかなりあることを示しました。ただ、そのような対照例を設けたり、文献で見つけるのは容易でない場合もありますし、私自身は西洋医学的手法によるエビデンスにはこだわりませんが、多くの医師はエビデンスを重視することを心得ておくことは、連携をしていくうえで有用かなと思います】。

つまり、やったら効いたという主張だけではなく、やらなかった場合とどうであったかも心得ておくということ。

社会は大きくうねり、時代は変化していますから、鍼灸マッサージ師がこの中で生き残るには、制度に守ってもらうなどの受動的なものでははく、能動的に動くことなのでしょう。

『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもなく、唯一、生き残る者は変化できる者である』とあるように。

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