時々、施術の話(16)|頸部痛

先日、江戸川区に住む方から当日予約依頼のメールが届きました。

そこには首がツラいことが良く分かる内容が書かれていたのですが、バスと電車を乗り継いでの来院。

とても不安だったことでしょう。

話を聞いてみると首の痛みは「うがいの時」「飲む動作」で生じるとのこと。

1回目の整形外科では「筋肉の張り」と診断。

2回目の整形外科では「腸腰筋の張り」と診断されます。

再度、診断名を確認したのですが、〇〇症ということは無く、筋肉の張りを提示されていました。

そのため、理学療法士によるリハビリを受けていたといいます。

しかし改善はなく、痛みがツラいために来院したとのことでしたが、本当に筋肉の張りで片づけられるものなのか。

痛みを有するのは左肩甲骨内上角、にのうで(上腕三頭筋)に痺れがあります。

頸部に指を当てて擦ってみると、触れられえた感じに違和感がある。

例えば布を1枚当てがって触れられているような。

ここまでは予想していたとおりであり、刺鍼をおこない時間を置いてから鍼を抜くと動作時の痛みは消えていました。

正直なところ特別なことはしていません。

だから「筋肉の張り」という漠然とした表現をしている医師と理学療法士に対してげんなりしました。

Aさんに横になってもらい、患部に10分ほど刺鍼して休んでもらいました。

この目的は、うつ伏せへの姿勢、うつ伏せ自体は頸部に負担がかかってしまうからです。

また、初めての来院ですから、術者が見えていないというのは不安ですよね。

ですから、横向きになっていただいて気になる部分の痛みが取れることが肝心です。

この時点ではまだ信頼は得ておらず、多少の怖さがあるわけです。

そして痛みが取れて仰向けになってもらうことで、最後に顔を合わせながらコミュニケーションをはかります。

その時、コミュニケーションが成立しているので痛みを有するであろう「後渓」と「腕骨」に刺鍼をして、反応をみてから「列欠」に鍼をして時間をおきました。

Aさんは痛みがとれて喜んでいましたが、問題はこの効果がどれだけ持続してくれるか。

Aさんは甲状腺がんを患っており、現在は薬を処方されているため、何らかの影響を受けるでしょう。

この首の痛みは、筋肉の張りという一言ではなく、既往歴である甲状腺の影響が少なからずあると仮定しています。

甲状腺の手術後お合併症として、血液中のカルシウムが低下するため、筋肉の動きに何らかの影響があるであろうという考察です。

そのため、ホルモンと筋肉の関係があるように思えるので、継続して甲状腺に対するアプローチから根本的にみていきたいと思っています。

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