埼玉県の市役所に務めるAさん。
公園や街路樹を手入れする部署で働いています。
Aさんとの付き合いは10年近いのですが、いつもは腰痛のケアに訪れるのに近年は首肩の痛みで来院します。
そのきっかけは発熱を繰り返すことによるものでした。
これまでこのようなことは1度もありませんでしたが、ある時から扁桃炎が治らず月に何度も発熱を繰り返すのです。
もちろん加齢というものもありますが、コロナ禍以降に体質が変わった印象があります。
その後、長野式の扁桃処置をおこない、重曹うがいを習慣にしてもらったことで発熱を繰り返すことは無くなったのですが、長期的に耳鼻咽喉科に通院しても問題解決することはありませんでした。
つまり「鍼灸は正しい」「東洋医学は素晴らしい」という話ではなく、喉だけをみても腫れていることを知るだけになってしまいます。
腫れているから炎症を取る。
腫れているから扁桃を取る。
腫らしているという身体のサインに目を向けないと、単なる異常をきたした何かという風にしか気づかないのは不自然な気がします。
私はAさんがどんな仕事をしているかを想像して、そして仕事の時の話もします。
それは単に好奇心なのではなく、「人を知る」ことが全体であって、「病気を知る」は病院がすることだから。
そして、慢性扁桃炎はとても厄介です。
お灸がとてもよく効きます。
けれど、日ごろからうがいをすることが大切です。
これからの季節は手洗い、うがいをしましょうね。
もちろん、通年いつでも。

