常時見かける病気の鍼灸治療|高血圧

1.頭維
3寸の鍼を使用して30度の角度で後ろに向けて刺鍼2寸以上、急速捻転を3~5分間行って置鍼するが、置鍼中も針の操作を数回行う。最適な血圧まで降下したら置鍼20~30分行う。
同穴は足陽明胃経と足少陽胆経の交会穴である。高血圧は肝陽上亢、胆火上炎によるものである。
同穴は清泄肝胆火邪、胃火を瀉し、邪火を上部に上げないようにすることで、頭清目明血圧下の効能がある。

2.素髎
1寸の鍼で0.5寸刺鍼、捻転瀉法、中強刺激をする、置鍼10分間で即座に降圧する。同穴は任脈の要穴である。清熱開竅、醒脳の作用がある。

3.曲池
左右取穴、2寸の鍼で1~1.5寸刺鍼、平補平瀉の手法、ゆっくりと雀沢捻転をする、置鍼15分で降下する。同穴は陽明経で多気多血で、合穴であるので、気血の調節、清頭目の作用がある。置鍼してから3分後に効果が出る。

4.攅竹
左右取穴、1寸の鍼で鼻根に向けて斜刺約0.5寸、平補平瀉の手法、置鍼20分。
同穴は醒竅袪風、清眩止痛の作用がある。

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