1.地倉穴外方点
患側を取穴、硬貨を患側の口腔の内側にあてる。医者は硬貨を抑えて三棱針を赤くなるまで焼き、垂直に刺鍼して硬貨まで突き刺さるようにして、すぐに抜針する。2~3回で治る。
火針は温経、活血、通絡の作用がある。刺鍼しても皮膚に何らの痕が残らない。
2.耳背の刺絡
患側の耳背部耳輪処にある明らかな血管を取穴する。刺絡して2~3ml取血する。病状が長い人は2~4回の治療が必要。
重複して行う時は、もう一本の血管を刺絡すること。刺絡によって、疏風通絡、肝胆の火を瀉する効果がある。
3.地倉から頬車へ透刺
健側を取穴、2.5寸の鍼で地倉穴から頬車穴に向けて透刺する、捻転瀉法を行う、置鍼30分。三回目からは患側に切り替える。更に、風池、翳風、陽白などの経穴にも刺鍼する。早期は健側に刺鍼する。
地倉穴は同症状の主穴である。疏風散寒、栄筋通絡の作用がある。
4.翳風
患側を取穴、2寸の鍼で鼻頭に向けて1寸以上刺鍼して雀沢瀉法を行う。
針の響きが顔面部に伝わること。同穴は手の少陽三焦経であり、疏散頭顔面風邪の作用がある。

