場所という考え

この仕事をしていると、
施術の方法について質問されることがある。

どんな技術なのか。
どんな理論なのか。

もちろん方法は大切だ。
けれど、長く続けていると
少し違うことを感じるようになった。

本当に大切なのは
方法ではないのではないか。

私が大切にしているのは
場所である。

静かな空間があり、
そこに人が訪れる。

そして、
ゆっくりと時間が流れる。

その関係の中で、
身体は少しずつ整っていく。

施術は、
そのきっかけの一つに過ぎない。

もちろん技術は必要だ。
けれど、それは
本質ではないと思っている。

場所があり、
人がいて、
時間が流れる。

この三つが重なったとき、
身体は自然と変化していく。

整うというのは、
そういうものなのかもしれない。

だから私は、
施術の方法よりも

どんな空間で
どんな関係が生まれ
どんな時間が流れるのか。

そのことを大切にしている。

ここは、
身体を整える場所であると同時に、

少しだけ
人生の余白を整える場所でもある。

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