今日は古代ギリシャの医学の父ヒポクラテスの言葉から医学及び健康の本質について考えたいと思います。
私は鍼灸に携わり21年になるのですが、これまで沢山の方を診てきて考えることが幾つもありました。
例えば、健康な人と不健康な人の違いは何かということであったり、病気にならない人と病気になる人の違い、回復が早い人と回復が遅い人の違いは何かということ。
これだけの情報があふれているにも関わらず、人の本質は変わらないために同じことが目の前で起きているわけです。
それを経験論として伝えても、理解する人と理解できない人がいるのはなぜか。
きっとエビデンスやメディアで取り上げられていないことが理由かもしれません。
または、健康というものが人生において小さいものなのかもしれないですよね。
私の仕事は何か。
ただ鍼を刺すだけであったら誰でもできるわけですが、私にしかできないことは、あなたが本来の姿で生きられるようにサポートすることだと思います。
そのことについて、医の父ヒポクラテスの言葉をシェアさせていただきたいと思います。
1.汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ。
2.火食は過食に通ず。
3.病気は食事療法と運動によって治療できる。
4.食べ物で治せない病気は、医者でも治せない。
5.食べ物について知らない人が、どうして人の病気について理解できようか。
6.食物によるよりも飲料によって回復を図るほうが容易である。
7.浄化されていない身体は、栄養を摂れば摂るほど侵される。
8.満腹が原因の病気は空腹によって治る。
9.月に一度断食をすれば病気にならない。
10.病人に食べさせると、病気を養う事になる。一方、食事を与えなければ、病気は早く治る。
世の中は情報に溢れていますが、真理は変えられるものではありません。
とても単純なことなのです。
鍼灸や漢方が効くか、効かないか、医療を受けてどのように変化するかはこれらが基本になります。
次回は残りの15の言葉を紹介したいと思います。