頭痛
片頭痛
翳風:患側を取穴、1.5寸、捻針を主とする。喉、舌根部に響くこと、10分置鍼。
絲竹空:率谷に向けて捻針しながら透刺、1.5寸、側頭部に響がでること。
30分置鍼、40~60分に延長してもよい。10分毎に捻針。(これは中国古来の透刺法)
風池:患側を取穴、2.5寸、捻針瀉法と鍼を指先でひっかく。
響が側頭部、前額部に放散すること。15~30分置鍼。中間で一回針操作。
太陽:患側を取穴、後方に向けて斜刺0.5寸。後方に透刺2寸してもよい。捻針手法。
側頭部に響がいくこと。30分置鍼。『4』から引用
内関:患側を取穴、上に向けて刺鍼、捻転、雀沢して肘方向に響が行くこと。
側頭部の拍動性の頭痛に有効。左右両側が痛む時は左右内関を取穴。有効率97%。
至陰:患側を刺絡する。30滴程度。
陽陵泉:患側を取穴。直刺で1寸程度、捻転、雀沢で中程度の刺激を行う。20分程度置鍼。
2~3回で良くなる。
懸鐘:患側を取穴。直刺で2寸程度刺鍼。捻転手法で胆経に響が行き頭部に伝わること。
30分置鍼。10分ごとに捻転。有効率が高い。
丘墟:患側を取穴。直刺で0.5~1寸。捻転雀沢を行う。瀉法。響が上に向かうこと。20分置鍼。
5分毎に針操作する。軽症者は1~2回で、重症者でも4~5回で良くなる。
『7』から引用 ※引用書籍(「概要」参考)
率谷:患側取穴、水平に絲竹空方向に平刺1~1.5寸、得気後に針を引き上げて次に角孫方向に同じように平刺、得気後に脳空方向に平刺する。置鍼30分、二回操作。
一本の鍼で3方向に刺鍼する方法
頭痛穴(健側の太衝と行間の間に取穴)上に向けて平刺2寸程度、雀沢3~5秒で抜針。
『1』から引用
井穴刺絡:患側のF6,+H5F5 直後におなかが空いて食べられるようになる。曰くF6が効いた。(長女への治療経験談)初めての井穴刺絡でその即効性に感動した一瞬。
◇血管性頭痛
太陽:上記
耳背の刺絡(神経性頭痛にも有効)
◇頑固性頭痛
風池:上記
◇頭頂部痛
湧泉:雀沢、捻針の瀉法。4分後に楽になる、7分後に疼痛が無くなる。30分置鍼。
『4』から引用
太衝:頭頂部及び片頭痛の場合。左右か患側を取穴。足の底に向けて刺鍼1寸程度。強刺激を行う。(雀沢、捻転)。置鍼30分。10分毎に針操作。
『7』から引用
◇前額部痛
印堂:眉頭をつまんで刺鍼、0.8寸。或いは、皮内針を固定して夏季3~5日、秋冬5~7日固定。 『4』から引用
中脘:直刺で1寸程度、瀉法、響が額部分に行けばよい。置鍼30分、5分毎に針操作。
もし、胃痛などの症状があれば、刺絡して3~5滴出す。
『6』から引用
井穴刺絡:左右H6F6或いは左右F4F5
◇神経性頭痛、緊張性頭痛(ストレスによるもの)
至陰:刺絡すること。10滴~30滴。10分後に改善してくる。更に百会を追加する。
『1』から引用
◇月経前の頭痛
頭維:同側を刺絡、数滴。5分後に良くなる。
◇頭の使い過ぎ、房事過多により、頭全体が痛む、拍動性の痛み
膏兪:指で指圧する、痛みが緩和するまで。
◇目の眉毛上の痛み(眉棱骨痛)
崑崙:同側の穴をまず指圧30~60秒、それで痛みが緩和されれば、次に刺鍼して雀沢捻転瀉法。30分置鍼。
解谿:同側の穴を指圧1分間ほど、それで緩和されれば、次に刺鍼して瀉法、30分置鍼。
以上、2穴あるがそれぞれ指圧してから効果を確認して刺鍼すること。
『5』から引用
◇眉毛上の骨痛(頭痛の範疇)◇
絲竹空透刺魚腰+攅竹透刺魚腰
拇指と示指で眉毛頭をつまんでから攅竹に刺鍼。
ゆっくりと魚腰に向けて斜刺。絲竹から刺鍼して魚腰に向けて斜刺。置鍼1時間。
重症の場合には更に置鍼時間を長くしてもよい。
『8』から引用
◇頭痛、胃痛、腰痛などの諸疼痛に:
耳尖穴:直刺で捻転しながら耳廊に響くように刺鍼0.3~1寸程度。25~60分置鍼。10分毎に捻転1秒。頑固は疼痛には耳針を貼る。応用範囲が広く、頭痛の他に胃痛、肩痛、肋間神経痛、腰痛、坐骨神経痛、外傷性疼痛、関節リュウマチ、多くは刺鍼後5~10分に効果がでる。
百会:直接灸を行う。3~5壮。割れるような痛み、左右側頭部痛の痛みに伴う、眩暈、嘔吐、発汗などの症状を取る。
◇耳からくる頭痛:
攅竹:左右を取穴。捻転しながら下向きに刺鍼して、鼻に響がいくこと。0.5寸程度刺鍼、軽く捻転手法。毎分20回程度。5分間置鍼してまた同様の手法を行う。 2~3回で良くなる。
◇後頭部痛(左右に偏る)
崑崙:患側を取穴。直刺で0.5~1寸。ゆっくりと捻転する。1~2分。足の指に響くこと。置鍼15~20分。
承山:患側を取穴。直刺で2.5寸。ゆっくりと捻転。1~2分間。置鍼20~30分。5分毎に捻転。
『7』から引用
至陰:左右取穴、直刺で0.2寸程度、捻転瀉法。置鍼30分。10分毎に針操作。
『6』から引用
井穴:左右F4F5
◇頭全体の痛み:
太谿:左右を取穴。7崑崙に向けて直刺。捻転手法。置鍼30分。10分毎に捻転。軽い場合は1回で効果でる。重症者は回。頭のおもりがとれたようにすっきりする。
『7』から引用
◇高血圧による頭痛
井穴刺絡:左右H6F4F5、或いは左F1右F2左H3
◇歯痛による頭痛
井穴刺絡:左F1,或いは左F1F6F4
◇眼精疲労による頭痛
井穴刺絡:左右H6F4F5或いは左右F6F4F5

