丁寧であるということ

開開院して、今年で13年目になります。

この場所で、
ずっと大切にしてきたことがあります。

それは、
丁寧であること。

そして、
空間が清潔であることです。

当たり前のことのようですが、
実はこれを続けることが
一番難しいのかもしれません。

この場所は、
整骨院や病院のように
多くの人が出入りする場所ではありません。

だから、
元気さや明るさを
前面に出す必要はないと思っています。

かといって、
専門性を強く打ち出す
整体院のような空間でもありません。

日常のなかに、
静かに存在している鍼灸院。

それくらいの距離感が
ちょうどいいのではないかと
感じています。

穏やかな時間が流れる空間。

専門用語を並べることもなく、
静かに施術を行う。

それは、
情報の多い日常から
少しだけ離れる時間を
つくるためでもあります。

21年間、鍼灸に携わってきて
感じていることがあります。

身体が元気になるとは、
自然治癒力が働くということ。

そのために必要なのは、
寝ること。
休むこと。
そして、緩むことです。

だからこの場所では、
ゆっくり休んでいただくことを
何より大切にしています。

私の施術は、
「明日戦えるように背中を押す」
ものではありません。

どちらかといえば、
そっと背中に手を添えるような施術です。

整える程度でいい。

強引さを持たないこと。

それが、
この場所の姿勢です。

効率を求めれば、
もっと分かりやすく
打ち出す方法もあるでしょう。

けれど、
私たちはその道を選びませんでした。

ゆっくり。
丁寧に。
静かに。

この場所は、
そういう時間の流れの中にあります。

方法を前面に出す施術者や、
自分自身を売る施術者もいます。

それも一つの在り方だと思います。

けれど施術は、
患者のためにあるものです。

方法や施術者は、
本来は二次的な存在なのかもしれません。

大切なのは、
いかに不自然でないか。

それが、
私のこだわりです。

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