先日、浦安市中央公民館で浦安駅前地域包括支援センター(ともづな浦安駅前)の富永さんが開催する勉強会に参加してきました。
この会は1カ月に1回、高齢者政策課題として自主勉強会として催されているそうです。
今回の講師は聖路加国際病院の医長 山田宇以先生で講義内容は『心療内科が診る心と体』でした。
先生からは、精神科と心療内科の違いを伺ったのですが、話を聞いていると鍼灸院に訪れる方は心療内科にかかる人に近しいものがあることに気づきました。
そもそも精神科と心療内科はどちらも心の病気を扱う診療科ですが、その対象となる疾患や治療方法に違いがあります。
精神科は、うつ病や統合失調症など心の状態そのものに問題がある場合に治療をおこないます。
一方、心療内科は心の状態が原因で身体に症状が出た場合(心身症)に治療をおこないます。
また印象的な内容に「バイオメディカルモデル」と「バイオサイコソーシャルモデル」の解説がありました。
バイオメディカルモデルは、病気や疾患を、生理学的・病理学的メカニズムに基づいて理解しようとする考え方です。つまり、病気の原因を特定し、そのメカニズムを解明することで、治療や予防につながると考えます。
バイオ・サイコ・ソーシャルモデルは、人間の健康と病気を生物学的、心理学的、社会的要因の相互作用として捉える考え方です。つまり、単に身体的な病気としてではなく、心や生活環境も重要視する、より包括的な視点を提供します。
これまでの医療は、原因を追究していくことで解決できると思っていましたよね。
しかし、コロナ禍の時にはあらゆる原因を追究したのに防げはしませんでした。
私達の病気も原因を無くせば治癒するかというとそんなことはなく、あらゆることが関わり合います。
ですから病気1つとっても「疾患」なのか「病」なのか考える必要があります。
日頃、鍼灸マッサージは「病名ではなく人を診る」という考えがありますから、心療内科との共存することは難しいことではなく、大きな可能性を秘めていると思いました。
そのためにどうするか?
これは時間をかけて医師から話を伺い、実験的に何かできたらと思います。
きっと鍼灸マッサージを受けたことがないと思いますから、自主勉強会で鍼灸マッサージについて講義をおこなうことで鍼灸マッサージが身近なものであることを発信していけたら未来につながる気がしています。
最後に
訪問看護師の方が地域に居場所を作りたい!とのことで『暮らしの保健室』を提案してみました。
訪問クリニックの医師もやりたいとのことで、そういった取り組みに関わりながら今後は自分が住む町と関わっていこうと思います。